2026年7月、食品の値上げラッシュが家計を直撃している。帝国データバンクの調査によると、7月だけで2,566品目が値上げされ、平均値上げ率は11%。食パン・カップ麺・ハムなど毎日の食卓に欠かせない定番商品が軒並み上がった。

筆者自身、せどりで月商400万を回していた時代は仕入れ原価にしか目がいかなかったが、在庫地獄から撤退して家計管理に本気で向き合うようになってから、「NB(ナショナルブランド)商品をPBや業務スーパーに置き換えるだけで、月の食費が3,000円以上変わる」と実感するようになった。

この記事では、7月に値上がりした具体的な商品と値上げ幅を整理し、イオン・トップバリュ、セブン・ザ・プライス、業務スーパーの代替品で月3,000円の食費削減を実現するための具体的な切り替えリストを提示する。

2026年7月に値上がりした主な食品と値上げ幅

帝国データバンクが2026年6月30日に発表した「食品主要195社 価格改定動向調査(2026年7月)」によると、7月の値上げ品目数は2,566品目で、3カ月ぶりに月間2,000品目を超えた。

値上げの背景には、中東情勢の悪化による原油・ナフサ価格の上昇と、円安によるダブルパンチがある。原材料費だけでなく、トレーやフィルムなどの包装資材、物流費、人件費も上がっている。

カテゴリ別の主な値上げ商品

カテゴリメーカー・商品値上げ幅値上げ前→後の目安(税込)
食パン山崎製パン「ロイヤルブレッド」「ダブルソフト」等306品目平均6.6%約170円→約181円
食パン敷島製パン「超熟」等5〜8%約180円→約190円
カップ麺東洋水産「赤いきつねうどん」4〜10%約220円→約236円
カップ麺エースコック「スーパーカップ1.5倍」シリーズ約10%約250円→約275円
ハム伊藤ハム 220品目5〜30%ロースハム約350円→約400円
ハム丸大食品 約200品目5〜15%ウインナー約350円→約380円

※価格は店舗により異なる。値上げ前の参考価格は2026年6月時点の一般的な店頭価格。出典: nippon.com「7月の食品値上げ2566品目」日本経済新聞「山崎製パンが306品目値上げ」

NB商品→PB・業務スーパーへの代替品リスト

結論から言うと、食パン・ハム・カップ麺の3カテゴリだけでPBや業務スーパーに切り替えれば、月3,000円前後の節約は十分に射程圏内だ。以下、具体的な代替品と1個あたりの差額を見ていこう。

食パンの代替(月の節約目安: 約800〜1,200円)

NB商品(値上げ後)代替品価格(税込目安)1斤あたり差額
超熟 6枚切 約190円/斤セブン・ザ・プライス 食パン 6枚切約105円/斤約85円お得
ロイヤルブレッド 約181円/斤トップバリュ ベストプライス 食パン約128円/斤約53円お得
超熟 6枚切 約190円/斤業務スーパー 天然酵母食パン 1.8斤約286円/1.8斤(1斤約159円)約31円お得

4人家族で週2斤消費する場合、セブン・ザ・プライスに切り替えるだけで月680〜1,200円の節約になる。業務スーパーの天然酵母食パンはもっちりした食感で、トーストにすると風味が増すので満足度も高い。

ハム・ソーセージの代替(月の節約目安: 約600〜1,000円)

NB商品(値上げ後)代替品価格(税込目安)差額
伊藤ハム ロースハム 約400円/150gトップバリュ ベストプライス ロースハム 140g約214円約186円お得
日本ハム シャウエッセン 約450円業務スーパー 徳用ウインナー 1kg約580円(100gあたり約58円)100gあたり約70円お得
丸大食品 燻製屋 約380円トップバリュ あらびきウインナー約198円約182円お得

ハムとウインナーは週1パックずつ消費する家庭が多い。PBに切り替えるだけで月に600〜1,000円の差が出る。とくに業務スーパーの徳用ウインナー(1kg)は冷凍保存で1カ月もつので、まとめ買い派に向いている。

カップ麺・即席麺の代替(月の節約目安: 約400〜800円)

NB商品(値上げ後)代替品価格(税込目安)差額
赤いきつね 約236円トップバリュ きつねうどん約95円約141円お得
スーパーカップ1.5倍 約275円業務スーパー 即席ラーメン 5食入約200円(1食約40円)1食あたり約235円お得
カップヌードル 約260円セブン・ザ・プライス カップ麺約108円約152円お得

即席麺は「昼食に週2〜3回食べる」層が多い。PBカップ麺を中心にすると、月に400〜800円の節約が可能だ。味の好みが分かれるところだが、トップバリュのカップうどん系は出汁がしっかりしていて意外とリピーターが多い。

3カテゴリ合計で月3,000円節約のシミュレーション

4人家族・週に食パン2斤、ハム1パック、ウインナー1袋、カップ麺3個を消費するモデルケースで試算した。

カテゴリNB商品の月額(値上げ後)PB・業スーの月額月の節約額
食パン(週2斤×4週)約1,520円約840円約680円
ハム(週1パック×4週)約1,600円約856円約744円
ウインナー(週1袋×4週)約1,520円約580円(業スー1kg)約940円
カップ麺(週3個×4週)約2,844円約1,140円約1,704円
合計約7,484円約3,416円約4,068円

このモデルケースでは月約4,000円の削減だが、実際には「全部をPBに替えるわけではない」ケースが多いだろう。NB商品を一部残しつつ、半分程度をPBに切り替えるだけでも月2,000〜3,000円は十分に節約できる。

買い回りルートと冷凍ストック術

うちは三児を抱えながら買い物しているので、効率的な買い回りは死活問題だ。実践しているルートを共有する。

週1回の買い回りルート

  1. 業務スーパー(月2回): 天然酵母食パン、徳用ウインナー1kg、即席麺5食パック、冷凍野菜をまとめ買い。冷凍品は帰宅後すぐに小分けして冷凍庫へ
  2. イオン or イトーヨーカドー(週1回): トップバリュのハム、PBカップ麺、生鮮食品。火曜市(イオン)や日替わりセールを活用
  3. コンビニ(緊急時のみ): セブン・ザ・プライスの食パン・カップ麺は「PB価格で買える」のでコンビニでも損をしにくい

冷凍ストック活用で「まとめ買い節約」を最大化

  • 食パン: 1枚ずつラップで包み冷凍。凍ったままトースターで焼けば焼き立てに近い食感
  • ウインナー: 業務スーパーの1kgパックを200gずつジッパー袋で小分け冷凍。1カ月は品質が落ちない
  • ハム: 開封後は3日以内に使い切るのが基本。冷凍する場合は1枚ずつラップで密封

冷凍保存を活用すれば、月2回の業務スーパー訪問で1カ月分のパンとウインナーをカバーできる。買い物の回数が減ると「ついで買い」も減るので、二重の節約効果がある。

PB商品を選ぶときの3つの注意点

PBに切り替えれば何でも安くなるわけではない。筆者が実際に失敗して学んだポイントを3つ挙げる。

1. 100gあたり単価で比較する

PB商品はパッケージが小さい場合がある。たとえばトップバリュのロースハムは140gで約214円、NB品は150gで約400円。この場合はPBが圧倒的に安いが、内容量が異なる商品もあるので、必ず100gあたりの単価で比較しよう。

2. 味の違いは「調理法」でカバーできる

PBのウインナーはNBより味が薄いと感じることがある。その場合はフライパンで焼き目をしっかりつけるか、カレーやポトフの具材にすると気にならない。食パンも、そのまま食べるとNBとの差を感じやすいが、トーストにすれば大差なくなる。

3. チラシアプリでPB底値を把握する

トクバイやShufoo!などのチラシアプリを活用すると、PB商品のセール情報もキャッチできる。イオンの火曜市ではトップバリュ商品がさらに割引になることもある。「PBだから常に最安」とは限らないので、NB商品のセール価格と見比べる習慣をつけよう。

FAQ

業務スーパーの天然酵母食パンは普通のスーパーの食パンと味が違う?

もっちり・しっとり系の食感で、トーストすると外はカリッと中はふわふわになる。「超熟」に近い系統の味わいで、そのまま食べても十分おいしいと感じる人が多い。1.8斤で約286円(税込、2026年7月時点)とコスパは圧倒的だ。

PB商品の品質はNB商品より劣る?

必ずしもそうではない。トップバリュやセブンプレミアムはNBメーカーのOEM(委託製造)であることが多く、製造ラインは同じケースもある。パッケージ裏の「製造者」を確認すると、大手メーカー名が記載されている商品も多い。

業務スーパーは大容量すぎて使い切れないのでは?

冷凍保存を活用すれば問題ない。ウインナー1kgは200gずつ小分け冷凍で約1カ月、食パンは1枚ずつラップ冷凍で2〜3週間は品質を保てる。一人暮らしでも月2回の購入ペースで無駄なく消費できる。

7月以降も値上げは続く?

帝国データバンクの調査では、2026年の年間値上げ品目数は通年で14,902品目と予測されており、5年連続で1万品目を超える見込みだ。8月以降も断続的に値上げが見込まれるため、PBへの切り替えは早めに始めるほど効果が大きい。

参考文献