大手キャリアに月5,000円以上払い続けていないだろうか。2026年5月時点で、月額1,000円以下で使える格安SIMプランは複数存在する。しかも各社がキャンペーンを積極展開中で、乗り換えのタイミングとしては悪くない。
筆者自身、物販時代に在庫管理用のスマホを3台持ちしていた時期がある。月の通信費が合計1万8,000円を超えて頭を抱えた経験から、固定費削減は「やるかやらないか」だけの問題だと痛感している。
この記事では、IIJmio・mineo・povo・LINEMO・日本通信の月額1,000円以下プランを、データ容量・通話オプション・回線品質の3軸で比較する。2026年5月開催中のキャンペーン情報も整理したので、年間5万円以上の通信費削減を目指す方は参考にしてほしい。
月額1,000円以下プラン一覧|2026年5月時点の料金比較
2026年5月時点で月額1,000円以下(税込)で契約できる主要プランを整理する。
| サービス名 | プラン名 | 月額(税込) | データ容量 | 回線 |
|---|---|---|---|---|
| IIJmio | 2ギガプラン | 850円 | 2GB | ドコモ/au |
| mineo | マイそく スーパーライト | 250円 | 最大32kbps(使い放題) | ドコモ/au/ソフトバンク |
| mineo | マイピタ 1GB | 880円(税込) | 1GB | ドコモ/au/ソフトバンク |
| povo | 基本料0円+トッピング | 0円〜 | トッピング制 | au |
| LINEMO | ベストプラン | 990円 | 3GB | ソフトバンク |
| 日本通信 | 合理的シンプル290プラン | 290円 | 1GB | ドコモ |
結論から言うと、データ容量と月額のバランスではIIJmio 2ギガプラン(850円/月)が最もコスパが高い。通話メインなら日本通信 合理的シンプル290プランが月額290円からと圧倒的に安い。
povoは基本料0円だが、180日以内にトッピング購入が必要な点に注意。実質的には「使った分だけ払う」スタイルなので、月によって通信量の波がある人に向いている。
データ容量・通話オプション・回線品質で比較
データ容量
月1,000円以下の価格帯では、データ容量は1GB〜3GBが中心だ。自宅にWi-Fiがあり、外出先ではSNSや地図アプリ程度という使い方なら2〜3GBで十分足りる。
- 3GB: LINEMO ベストプラン(990円)
- 2GB: IIJmio 2ギガプラン(850円)
- 1GB: 日本通信 合理的シンプル290プラン(290円)、mineo マイピタ 1GB(880円)
- 使い放題(低速): mineo マイそく スーパーライト(250円、最大32kbps)
通話オプション
通話をよく使う人は、かけ放題オプションの料金もチェックしておきたい。
- IIJmio: 5分かけ放題 500円/月、完全かけ放題 1,400円/月
- mineo: 10分かけ放題 550円/月、時間無制限 1,210円/月
- LINEMO: 5分かけ放題 550円/月、完全かけ放題 1,650円/月
- 日本通信: 70分無料通話込み(合理的みんなのプラン 1,390円の場合)
- povo: 5分かけ放題 550円/月、完全かけ放題 1,650円/月
IIJmioは通話オプションも他社より若干安い傾向にある。通話込みの総コストで比較すると差が開く。
回線品質(昼の速度低下に注意)
格安SIMの最大の弱点は、昼12時台の速度低下だ。ここはキャリアのサブブランドかMVNOかで大きく変わる。
- 速度安定(キャリア回線): LINEMO(ソフトバンク直回線)、povo(au直回線)
- 昼に混雑しやすい(MVNO): IIJmio、mineo、日本通信
LINEMOとpovoはソフトバンク・auの自社回線をそのまま使うため、昼時間帯でも速度が落ちにくい。一方、IIJmioやmineoは回線を借りているMVNOのため、混雑時間帯に数Mbpsまで落ちることがある。ただし、動画視聴をしなければ体感上の不満は少ない。
2026年5月開催中のキャンペーン一覧
2026年5月時点で各社が展開しているキャンペーンを整理する。キャンペーンは予告なく変更・終了する場合があるため、申し込み前に必ず公式サイトで最新情報を確認してほしい。
| サービス | キャンペーン内容 | 条件 | 期間 |
|---|---|---|---|
| IIJmio | 月額料金150円割引(6ヶ月間) | MNP乗り換え | 2026年5月31日まで |
| IIJmio | 初期費用3,300円→1,100円 | 新規・MNP | 2026年5月31日まで |
| mineo | マイピタ月額660円〜(最大4ヶ月間) | 新規・MNP | 終了日未定 |
| LINEMO | PayPayポイント最大10,000円相当 | MNP乗り換え | 終了日未定 |
| povo | データ追加3GB(30日間)が実質無料 | 新規契約 | 2026年5月末まで |
特にIIJmioは、MNP乗り換えで月額150円割引(6ヶ月間で合計900円お得)に加え、初期費用も2,200円割引される。合計3,100円の実質負担減だ。
LINEMOのPayPayポイント還元は額面が大きいが、付与は開通の翌々月以降になる点と、PayPayを日常使いしていないと恩恵が薄い点に注意する。
乗り換え手順|MNPワンストップで最短即日
2023年5月から始まったMNPワンストップ方式により、乗り換え元への連絡(MNP予約番号の取得)が不要になった。対応キャリア間であれば、申し込み先の公式サイトだけで手続きが完結する。
以下に乗り換えの一般的な手順を示す。
- 現在の契約状況を確認: 契約更新月・残債(端末分割払い)・SIMロック解除の要否を確認する
- 乗り換え先を決めて公式サイトで申し込み: 本人確認書類(運転免許証orマイナンバーカード)とクレジットカードを用意
- SIMカード到着 or eSIM発行: 物理SIMは2〜3日、eSIMなら最短即日
- 回線切替: マイページまたは電話で回線切替を実施。数分〜1時間で完了
- APN設定: iPhoneはプロファイルインストール、Androidは設定画面でAPN情報を入力
eSIM対応端末であれば、申し込みから開通まで最短1時間で完了する。物理SIMでも3日程度で届くため、月末に申し込めば翌月から新料金で使い始められる。
自分は三児の母として時間が限られる中、IIJmioへの乗り換えをeSIMで済ませたが、昼休みの30分で申し込みから開通まで完了した。拍子抜けするほど簡単だった。
年間いくら節約できる?大手キャリアとの差額シミュレーション
大手キャリアの平均的なプラン(データ3GB〜使い放題)の月額料金と比較してみよう。
| 比較パターン | 月額差 | 年間節約額 |
|---|---|---|
| 大手(月7,000円)→ IIJmio 2GB(850円) | ▲6,150円 | 73,800円 |
| 大手(月5,000円)→ LINEMO 3GB(990円) | ▲4,010円 | 48,120円 |
| 大手(月5,000円)→ 日本通信 1GB(290円) | ▲4,710円 | 56,520円 |
| 大手(月7,000円)→ mineo マイそく(250円) | ▲6,750円 | 81,000円 |
年間5万〜8万円の削減が現実的に見込める。家族3人で乗り換えれば年間15万〜24万円の削減だ。この金額は新NISAの年間積立に回せる水準でもある。
「通信費を削って投資に回す」は節約系で定番のフレーズだが、実際に年間7万円をオルカンに積み立てた場合、年利5%で10年運用すると約90万円(元本70万+運用益約20万)になる計算だ。固定費削減は一度やれば効果が持続する点で、労力対効果が極めて高い。
格安SIMを選ぶときの注意点
- キャリアメールが使えなくなる: @docomo.ne.jp等のアドレスは「メール持ち運び」サービス(月330円)で継続可能。ただしGmailへの移行がおすすめ
- LINEの年齢認証: LINEMOはソフトバンク系のため対応。IIJmioやmineoは非対応だが、ID検索以外の方法(QRコード)で友だち追加は可能
- 災害時の優先通信: MVNOは大手キャリアと同等の通信規制を受ける。ただし音声通話回線自体は同じなので、緊急通報(110/119)は問題なく利用できる
- 端末のSIMロック解除: 2021年10月以降に発売された端末は原則SIMロックフリー。それ以前の端末は各キャリアのマイページから無料で解除できる
- テザリング: 各社とも追加料金なしで利用可能(一部プランを除く)
FAQ
格安SIMに乗り換えると電話番号は変わる?
変わらない。MNP(番号ポータビリティ)制度により、現在の電話番号をそのまま引き継げる。2023年5月以降はMNPワンストップ方式に対応したキャリア間であれば、予約番号の取得も不要だ。
月額1,000円以下のプランでも通信速度は大丈夫?
LINEMOやpovoはキャリア直回線のため、大手と同等の速度が出る。IIJmioやmineoは昼12時台に速度が落ちやすいが、SNSやメール程度なら問題ない。動画視聴が多い人はLINEMOかpovoが安心だ。
今使っているスマホはそのまま使える?
ほとんどの場合そのまま使える。各社の公式サイトに「動作確認端末一覧」があるので、申し込み前に自分の機種が対応しているか確認すれば確実だ。iPhoneはiPhone 8以降であればほぼ全社対応している。
解約金(違約金)はかかる?
2022年7月以降、大手キャリアの解約金は撤廃されている。ただし端末の分割払い残債がある場合は残額の支払いが必要。残債はマイページで確認できる。
データ容量を使い切ったらどうなる?
各社とも低速モード(最大200kbps〜300kbps程度)に切り替わる。追加データ購入で速度を戻せるほか、翌月まで待てば自動リセットされる。IIJmioは余ったデータを翌月に繰り越せる。
参考文献
- IIJmio ギガプラン料金表 — IIJmio公式サイト
- mineo 料金一覧 — mineo公式サイト
- povo2.0 公式サイト — povo
- LINEMO ベストプラン — LINEMO公式サイト
- 合理的シンプル290プラン — 日本通信公式サイト
- 情報通信白書 — 総務省