2026年10月現在、楽天モバイルの「Rakuten最強プラン」は月1,078〜3,278円(税込)の3段階従量制。ドコモ・au・ソフトバンクの一般的なプランが月6,000〜8,000円台であることを考えると、乗り換えるだけで月3,000〜5,000円、年間3.6〜6万円の節約余地がある。

ただし「どこでも快適に繋がる」かというと、エリアや地下での繋がりにくさをはじめ、押さえておくべきデメリットが5点ある。元・物販プレイヤーとして固定費削減を実践してきた筆者(小林 麻衣)の視点で、節約の実数字とデメリット5点の回避策、MNP手順をまとめる。

楽天モバイルの月額料金と節約シミュレーション(2026年10月現在)

楽天モバイルの「Rakuten最強プラン」は以下の3段階料金(税込)で、使ったデータ量に応じて自動的に変わる。

データ使用量月額(税込)
0〜3GB1,078円
3〜20GB2,178円
20GB超(無制限)3,278円

国内通話は専用アプリ「Rakuten Link」を使えば何分でも無料。海外でも2GB/月までデータ通信が追加料金なしで使える(最新の料金・条件は楽天モバイル公式サイトで確認を)。

大手3キャリアとの比較はこうなる。ドコモの「eximo」は3GB以下でも月4,565円(税込)、無制限プランは月7,315円(税込)。auやソフトバンクも同水準だ。

月5,000円 → 2,178円に変わった場合の節約額試算(20GB未満のケース):

  • 月間節約: 約2,822円
  • 年間節約: 約33,864円(≒3.4万円)

月10〜20GBを使うユーザーが大手キャリアから乗り換えると、年3〜4万円の節約は現実的な水準だ。「月2,000円節約」は控えめな見積もりで、実際はそれ以上になるケースも多い。

楽天SPUとのセット効果|通信費以外で得できるポイント

楽天モバイルの節約効果は通信費の削減だけではない。楽天市場をよく使うなら、SPU(スーパーポイントアッププログラム)との組み合わせが大きな差を生む。

楽天モバイルを契約することで、楽天市場での買い物にポイント還元率の加算が適用される。2025年時点では楽天モバイル契約で+4倍相当の加算があるが、SPUの条件・倍率は楽天が定期的に変更するため、楽天SPU公式ページで最新の条件を確認すること。

たとえば楽天市場で月に3万円の買い物をしている場合、還元率が2%増えると月600ポイント(600円相当)、年間7,200ポイントが追加で積み上がる。通信費の節約と合わせると、実質的な年間メリットは4〜5万円規模になることもある。

筆者が物販をやっていた頃、楽天市場で仕入れコストがかさんでいた時期がある。そのときに楽天経済圏のポイント還元をきちんと活用していれば、と今でも思う。固定費削減と経済圏の組み合わせはセットで考えるのが効率的だ。

5つのデメリットと具体的な回避策

節約効果は明確だが、楽天モバイルには押さえておくべきデメリットが5つある。それぞれに対処法があるので、乗り換え前に確認しておこう。

デメリット1:エリアによって繋がりにくい(特に地方・建物内)

楽天モバイルは自社回線(楽天回線)とau回線(パートナー回線)を組み合わせて提供している。楽天回線は主要都市部では整備が進んでいるが、地方や山間部では繋がりにくいエリアが残っている(2026年10月現在)。地下街や大型ビルの深部でも電波が弱くなりやすい。

回避策:乗り換え前に自宅・職場・よく行く場所を楽天モバイルのエリアマップで確認する。自宅がWi-Fi環境なら屋外のエリア問題の影響は小さくなる。

デメリット2:Rakuten Linkアプリ経由でないと通話料がかかる

「通話無料」はRakuten Linkアプリを使った場合のみ。アプリを使わずに電話すると30秒22円(税込)の通話料が発生する。0570・0120などの番号はRakuten Linkから発信できない点も注意が必要だ。

回避策:発信はRakuten Linkアプリから習慣化する。Linkが使えない番号(フリーダイヤル・ナビダイヤル等)は短時間に留め、長時間かかる場合はコールバックを依頼するのが現実的だ。

デメリット3:キャリアメール(@docomo/@ezweb/@softbank)が使えない

楽天モバイルへ乗り換えると、既存のキャリアメールアドレスは使えなくなる。銀行・行政系サービスや各種会員登録のメールがキャリアメールの場合、事前に変更が必要だ。見落としがあると、乗り換え後にパスワードリセットができなくなるリスクがある。

回避策:MNP手続き前に、各サービスの登録メールをGmail等のフリーメールに変更しておく。「キャリアメール 登録サービス 一覧」で検索して棚卸しするのが確実だ。

デメリット4:海外ローミングが2GB/月まで(超過分は従量課金)

海外データ通信は月2GBまで追加料金なしで使えるが、超過すると1GB追加500円(税込)かかる。海外出張が月1回以上ある人には物足りない水準だ。

回避策:海外での利用頻度が高い場合は、現地SIMや海外Wi-Fiルーターとの併用を検討する。短期の出張・観光なら2GBで収まるケースも多いため、まず使ってみてから判断するのもよい。

デメリット5:留守番電話サービスが有料(月330円)

大手キャリアでは無料で付いている留守番電話(伝言メモ)が、楽天モバイルでは月330円(税込)の有料オプションだ。使用頻度が高い人はオプション料込みで節約額を再計算する必要がある。

回避策:留守番電話を多用しない人は不要。Rakuten Linkには「折り返しをお願いします」などの自動テキスト返信機能もあるので、代替として活用できる。

楽天モバイルへのMNP乗り換え手順(5ステップ)

MNP(携帯電話番号ポータビリティ)を使えば、電話番号はそのままで楽天モバイルに移行できる。手順は以下の5ステップだ。

  1. 現在のキャリアでMNP予約番号を取得する(有効期限15日間)。ドコモ・au・ソフトバンクはそれぞれのマイページまたは専用電話番号で取得可能。即日発行される。
  2. 楽天モバイル公式サイトまたはアプリでMNP申し込みをする。本人確認書類(運転免許証・マイナンバーカード等)とMNP予約番号が必要。
  3. SIMカードまたはeSIMを受け取り設定する。eSIMを選ぶと最短即日で開通できる。物理SIMは郵送で2〜3営業日かかる。
  4. Rakuten Linkアプリをインストールして初期設定する。無料通話を使うために必須。インストール後に電話番号認証を済ませる。
  5. 旧キャリアの解約(自動)を確認する。MNP転出後、旧キャリアの回線は自動で解約される。月途中の場合、旧キャリアの日割り精算が発生するかを事前に確認しておくこと。

eSIMなら所要時間は30〜60分程度。乗り換え前にキャリアメールの変更と、Wi-Fiのパスワード保管を済ませておくとスムーズに移行できる。

楽天モバイルに向いている人・向いていない人

節約できるのは確かだが、全員に最適というわけではない。以下を参考に判断してほしい。

向いている人:

  • 自宅・職場がWi-Fi環境で、外出先は主要都市部が中心
  • 楽天市場を月1万円以上利用し、楽天経済圏を最大化したい
  • 月10〜20GB程度使うが、無制限プランは不要
  • Rakuten Linkアプリに発信を切り替えることに抵抗がない

向いていない人:

  • 地方在住で楽天回線エリア外の可能性が高い
  • 地下や大型施設での通話・通信が業務上必須
  • キャリアメールを多く利用していて変更が難しい状況にある
  • 海外出張が月1回以上ある

FAQ

楽天モバイルは月0円から使えますか?

2022年7月の料金改定以降、0GB時の無料プランは廃止されています。2026年10月現在、最低料金は0〜3GBで1,078円(税込)です。最新情報は楽天モバイル公式サイトで確認してください。

乗り換えると電話番号は変わりますか?

MNP(番号ポータビリティ)を利用すれば、今の電話番号をそのまま引き継げます。現在のキャリアからMNP予約番号を取得し、楽天モバイルの申し込み時に入力する手順です。手数料は無料です(2026年10月現在)。

乗り換え後に後悔しやすいポイントは?

最もよくあるのは「エリア確認を怠った」ケースです。乗り換え前に自宅・職場を公式エリアマップで必ず確認してください。次いで「キャリアメールを変更し忘れた」も多く、各サービスの登録メールを事前に整理しておくことが重要です。

楽天SPUの倍率はいつ変わりますか?

楽天はSPUの条件・倍率を随時改定しています。本記事の数値も変更されている可能性があるため、楽天SPU公式ページで最新の条件を確認することをおすすめします。

eSIMと物理SIMはどちらがおすすめですか?

対応端末があるならeSIMが便利です。最短30〜60分で開通でき、SIMカードの到着を待つ必要がありません。ただし端末がeSIM非対応の場合や、デュアルSIM運用が必要な場合は物理SIMを選択します。

参考文献