2026年7月は、食品2,269品目・電気料金・日用品と値上げが集中する月です。三児の母として日々スーパーのレシートとにらめっこしている筆者(小林)も、今回の値上げラッシュには正直身構えています。

この記事では、7月に予定される主要な値上げ品目を一覧にし、4人家族を想定した月額影響額の試算と、すぐ実行できる家計防衛アクション5つを紹介します。

2026年7月の食品値上げ|2,269品目が対象

帝国データバンクの「食品主要195社 価格改定動向調査」(2026年5月29日発表)によると、2026年7月の食品値上げは2,269品目に達します。6月の約2倍で、パンと加工食品だけで全体の約85%を占めます。

値上げの主因は「物流費」(74.1%)と「包装・資材」(73.7%)の上昇です。中東情勢の悪化によるナフサ(石油化学製品の原料)供給難が、食品フィルムやトレー類のコストを押し上げています。

パン — 978品目

山崎製パンは7月1日出荷分から、食パン・菓子パン・和洋菓子など306品目を平均5.6%値上げします。大手パンメーカー4社が一斉に改定するため、スーパーの棚全体に影響が出ます。

たとえば6枚切り食パン(税込160円前後)が約9円上がる計算です。朝食に毎日パンを食べる4人家族なら、パンだけで月270円ほどの負担増になります。

即席麺 — 主要3社が一斉改定

東洋水産は「赤いきつね」「緑のたぬき」など約120品目を値上げ。エースコックは「スーパーカップ1.5倍」シリーズやワンタンメンどんぶりを、サンヨー食品は「サッポロ一番 カップスター」などを7月1日から引き上げます。

カップ麺1個あたり10〜20円程度の値上がりで、週2回食べる人なら月80〜160円の増加です。

ハム・ソーセージ — 伊藤ハム220品目

伊藤ハムは家庭用・業務用合わせて220品目を7月から約5〜30%値上げします。スーパーでよく見かけるウインナーやハムの定番商品が対象です。お弁当に毎日ウインナーを入れている筆者の家では、地味に効いてくるラインです。

2026年7月の電気代|再エネ賦課金と補助金再開の両面を整理

電気料金は2つの動きが同時に起きています。値上げ要因と値下げ要因を分けて整理します。

値上げ要因:再エネ賦課金 4.18円/kWh

経済産業省は2026年3月19日に公表した通り、2026年度の再エネ賦課金を4.18円/kWhに設定しました。2025年度(3.98円/kWh)から0.20円/kWh引き上げです。

電力使用量400kWhの標準世帯では、月額1,672円(年間20,064円)の負担。2025年度比で年間約1,000円増加します。

値下げ要因:7〜9月の電気・ガス補助金が再開

政府は2026年7〜9月使用分を対象に、電気・ガス料金の補助を再開します(エネチェンジまとめ)。2026年6月12日に経済産業省が正式認可しました。

具体的な値引き単価は以下のとおりです。

  • 低圧電力(家庭用):7月・9月は3.5円/kWh、8月は4.5円/kWh
  • 都市ガス:7月・9月は14.0円/m³、8月は18.0円/m³
  • 高圧電力:7月・9月は1.8円/kWh、8月は2.3円/kWh

標準世帯で3か月合計約5,000円の軽減効果が見込まれます。申請は不要で、契約している電力・ガス会社が自動的に請求額から差し引きます。

つまり、7月の電気代は「再エネ賦課金の値上がり分を補助金が相殺してお釣りが来る」構図です。ただし補助は9月使用分で終了予定のため、10月以降に向けた省エネ対策は必要です。

日用品の値上げ|紙類が10〜15%アップ

2026年7〜8月は、トイレットペーパーを中心に紙類が業界全体で10〜15%の値上げとなります(節約トレンドニュース)。

大王製紙(エリエール)は、2026年8月1日納品分から家庭用・業務用製品全品の価格を改定します。7月中はまだ旧価格で買えるタイミングです。

洗剤・おむつ・生理用品なども原材料費の上昇が続いており、店頭価格への反映が進んでいます。

4人家族の月額影響額を試算

2026年6月時点の情報をもとに、4人家族(大人2人・子ども2人)の7月の月額影響額を試算しました。

  • 食品:パン+270円、即席麺+120円、ハム・ソーセージ+150円、その他加工食品+200円 → 合計 約+740円/月
  • 電気代:再エネ賦課金で+80円/月(ただし補助金で▲1,400円/月。差引で約▲1,320円/月の軽減)
  • 日用品:トイレットペーパー+50〜100円、洗剤等+50円 → 合計 約+100〜150円/月

食品+日用品で月840〜890円の負担増。電気・ガス補助金で7〜9月は相殺できますが、補助終了後の10月以降は月額900円前後の純増が残ります。年間換算すると約7,000〜8,000円の家計インパクトです。

すぐ実行できる家計防衛アクション5つ

1. パンは「冷凍ストック買い」で値上げ前の価格を確保

食パンは冷凍保存で約1か月もちます。6月中〜7月上旬のうちに、まとめ買い+冷凍しておけば、値上がり分をしばらく吸収できます。1枚ずつラップに包んでフリーザーバッグに入れれば、トーストの品質はほぼ変わりません。

2. 即席麺は「箱買い+ポイント還元」で単価を下げる

Amazonや楽天市場の箱買い(12個入り・24個入り)は、スーパーのバラ売りより1個あたり10〜30円安いケースが多いです。7月7日開始のAmazonプライムデーも活用できます。クレカのポイント還元と合わせれば、値上げ前の実質価格に近づけられます。

3. 紙類は「7月中に1パック多め」に買っておく

大王製紙の全品値上げは8月1日納品分からです。買いだめで部屋を埋める必要はありませんが、7月中に普段より1パック多めに買っておくだけで、8月の値上がりを1〜2か月分スキップできます。

4. 電力会社の料金プランを見直す

補助金が出る7〜9月は電気代が下がるため見直し意欲が薄れがちですが、10月以降を見据えて今のうちに比較しましょう。エネチェンジなどの比較サイトで、使用量に合ったプランをシミュレーションできます。年間3,000〜5,000円の差が出ることも珍しくありません。

5. 家計簿アプリで「値上げ品目」を可視化する

マネーフォワードMEやZaimなどの家計簿アプリで、食費・日用品費のカテゴリ別推移をチェックしましょう。値上げの影響が実際にいくらかを数字で把握できれば、「なんとなく高くなった」という不安が「月800円増えたから、ここを調整しよう」という具体策に変わります。

FAQ

2026年7月に値上がりする食品は全部で何品目?

帝国データバンクの調査(2026年5月29日発表)によると、食品主要195社で2,269品目が7月に値上げ予定です。パン(978品目)と加工食品(934品目)で全体の約85%を占めます。

電気・ガスの補助金は申請が必要?

申請は不要です。契約中の電力・ガス会社が自動的に請求額から値引きします。2026年7〜9月使用分が対象で、標準世帯で3か月合計約5,000円の軽減が見込まれます。

トイレットペーパーの値上げはいつから?

2026年7〜8月にかけて業界全体で10〜15%の値上げが進みます。大王製紙(エリエール)は8月1日納品分から全品改定のため、7月中の購入がお得です。

値上げに対して一番効果が大きい節約法は?

即効性が高いのは電力会社の料金プラン見直しです。使用量に合ったプランに切り替えるだけで年間3,000〜5,000円の削減が見込めます。食品は冷凍ストックと箱買いの併用で月500円前後の節約が可能です。

参考文献