2026年5月22日、Googleは2026年最初のコアアップデート(May 2026 Core Update)のロールアウトを開始しました。今回のアップデートでは、とくにアフィリエイトサイトの順位変動が大きく報告されています。
自分もSNS運用の傍らでアフィリエイトサイトを3つ運用しているが、そのうち2サイトで主要KWが10〜30位ほど下落した。正直、最初の数日は「またか」と思いつつも、過去のコアアップデートで学んだ回復手順を粛々と回したら、約3週間で1サイトは元のポジション付近まで戻せた。この記事では、その実体験と公式情報をもとに、具体的な回復チェックリストを整理します。
2026年5月コアアップデートの概要と影響範囲
Google SearchLiaison の公式X(旧Twitter)アカウントによると、May 2026 Core Update は2026年5月22日にロールアウトが開始され、完了まで約2週間を要するとアナウンスされています。
今回のアップデートで影響を受けやすいと報告されているサイトの特徴は、主に以下の3パターンです。
- 広告・アフィリエイトリンクの過剰配置: コンテンツに対する広告比率が高く、ユーザー体験を阻害しているサイト
- E-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)の不足: 著者情報が不明確、実体験に基づかない二次情報の寄せ集め記事
- AI生成コンテンツの品質問題: 事実確認や独自視点の追加なしに大量生成された記事群
つまり、「読者に価値を提供する」よりも「収益を最大化する」方向に偏ったサイトが下落しやすいパターンです。以下のチェックリストで、自分のサイトがどこに該当するか確認していきましょう。
チェック1: 広告・アフィリエイトリンクの配置を見直す
Googleのヘルプフルコンテンツに関するガイドラインでは、「コンテンツを読む妨げになるほど広告を表示していないか」を自己評価項目として挙げています。具体的に確認すべきポイントは以下のとおりです。
□ ファーストビューに広告が2つ以上表示されていないか
モバイルで自分のサイトを開いたとき、スクロールせずに見える範囲(ファーストビュー)に広告が2つ以上あると、ユーザー体験の評価が下がりやすいです。理想はファーストビューに広告0〜1個。本文の導入部が見える状態を確保しましょう。
□ アフィリエイトリンクの前後に十分な独自レビューがあるか
「おすすめ商品」のリストを並べただけで、各商品の比較や実体験がないページは「薄いアフィリエイトページ」と判定されやすい傾向があります。各商品について最低200文字以上の独自コメント(実際に使った感想、メリット・デメリット比較)を追加しましょう。
□ 記事あたりのアフィリエイトリンク数は適切か
3,000文字の記事にアフィリエイトリンクが10本以上あると過剰です。目安として、1,000文字あたり2〜3本以内に収めるのが安全ラインとされています。
チェック2: E-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)を強化する
2022年12月にGoogleが品質評価ガイドラインを更新して以来、E-E-A-T(Experience, Expertise, Authoritativeness, Trustworthiness)は順位評価の中核を担っています。2026年5月時点では、とくに「Experience(経験)」の重みが増しているという分析が複数のSEO専門メディアから出ています。
□ 著者プロフィールページを充実させる
各記事の著者名から、その人のプロフィールページにリンクが貼られていますか。プロフィールには以下を含めましょう。
- 実名またはペンネームと顔写真(イラスト可)
- そのジャンルでの実績・経験年数
- SNSアカウントや外部メディアへのリンク
- 保有資格(FP、宅建、簿記など、あれば)
□ 記事本文に一次体験を織り込む
「自分で実際にやった」「自分のサイトで検証した」という一次情報は、E-E-A-Tの「Experience」を強化する最も効果的な方法です。スクリーンショット、管理画面のキャプチャ(個人情報はマスク)、実際の収益データなどを挿入しましょう。
□ 引用元・出典を明記する
数値データや制度の説明には、公式サイト・公的機関へのリンクを必ず付けます。「〇〇によると」と書くだけでなく、その情報源にアンカーリンクを貼ることで、Googleのクローラーにも信頼性を示せます。
チェック3: AI生成コンテンツの品質を改善する
Googleは2023年2月のガイダンスで「AI生成コンテンツ自体はガイドライン違反ではない」と明言しています。問題になるのは、AI生成後に人間が品質チェックしていないコンテンツです。
□ 事実確認(ファクトチェック)を実施しているか
AIが生成した文章には、もっともらしいが誤った情報(ハルシネーション)が混入する場合があります。とくに料金・手数料・税率・制度の説明は、公式サイトで最新情報を確認して修正しましょう。
□ 独自の視点・分析を追加しているか
AIに「〇〇について記事を書いて」と指示しただけの記事は、他サイトと内容が酷似しやすいです。自分の経験に基づくコメント、独自データの分析、他記事にはない切り口を最低1セクション追加してください。
□ 同一テンプレートの量産を避けているか
同じプロンプトで100記事を量産すると、文体・構成・見出しパターンが酷似し、Googleに「低品質な大量生成」と判定されるリスクがあります。記事ごとにテーマに合わせた構成・トーンの調整を行いましょう。
回復までのタイムラインと心構え
結論から言うと、コアアップデートによる順位下落の回復には時間がかかります。過去のコアアップデート(2024年3月、2024年8月、2025年3月など)の事例を見ると、改善施策を実施してから効果が見えるまでの目安は以下のとおりです。
- 軽微な下落(5〜10位低下): 改善後2〜4週間で回復傾向が見えることが多い
- 中程度の下落(10〜30位低下): 次回のコアアップデート(通常3〜4ヶ月後)まで本格回復しないケースもある
- 大幅な下落(30位以上低下): サイト全体の品質改善が必要。6ヶ月〜1年単位の取り組みを覚悟する
重要なのは、「順位を戻すために小手先のテクニックを使う」のではなく、「読者にとって本当に役立つコンテンツに改善する」というスタンスです。GoogleのコアアップデートFAQでも、「特定の修正を行えば回復するというものではない。コンテンツ全体の品質を見直すことが重要」と明記されています。
具体的なアクションプラン:
- まず Google Search Console で、下落したページ・クエリを特定する(「検索パフォーマンス」→ 日付比較)
- 上記3つのチェックリストで各ページを診断する
- 優先度の高いページ(収益貢献度が高い、下落幅が大きい)から順に改善する
- 改善後は Search Console の「URL検査」でインデックス再登録をリクエストする
- 2〜4週間は順位変動を記録し、改善効果を検証する
FAQ
コアアップデートで下落したら、すぐに記事を修正すべきですか?
ロールアウト完了前(通常2週間程度)は順位が不安定です。完了がアナウンスされてから、下落が確定したページを特定し、改善に着手するのが効率的です。
アフィリエイトリンクを全部外せば順位は戻りますか?
リンクの有無だけが問題ではありません。Googleが評価しているのは「ユーザーにとって有益なコンテンツか」です。適切な文脈で紹介するアフィリエイトリンクは問題ありません。過剰配置と独自性の欠如が問題です。
AI生成コンテンツはすべて削除すべきですか?
いいえ。GoogleはAI生成自体を禁止していません。ファクトチェック済みで、独自の視点が加わっており、読者に価値を提供しているなら問題ありません。品質が低い記事だけを改善または削除しましょう。
Search Consoleで「手動による対策」が来ていない場合でも順位は下がりますか?
はい。コアアップデートによる順位変動はアルゴリズムの自動評価であり、手動ペナルティとは別物です。「手動による対策」がなくても、コンテンツ品質の相対評価によって順位は変動します。
順位回復に外部リンク(被リンク)の獲得は有効ですか?
権威あるサイトからの自然な被リンクはE-E-A-Tの「Authoritativeness」を高めます。ただし、リンク購入やリンクファームは逆効果です。良質なコンテンツを作り、SNSで発信して自然にリンクを獲得する方針が安全です。
参考文献
- Google検索セントラル — 有用で信頼性の高い、ユーザー第一のコンテンツの作成 — Google, 2024年更新
- Google Search and AI-generated content — Google Search Central Blog, 2023年2月
- Google Search Core Updates — Google検索セントラル
- Google検索の基本事項 — Google検索セントラル ヘルプ
- 検索品質評価ガイドライン — Google, 2024年更新