クラウドワークスでは、季節によって発注が集中するジャンルがはっきりと分かれる。8月は特に、ECの夏セール・観光レジャー・暑中見舞いデザインといった夏特需の案件が急増する時期だ。
ところが多くの副業初中級者は、需要の季節性を意識せずに単発受注を繰り返してしまっている。需要ピーク前に受注を集中させると月の稼ぎが大きく変わる。2026年8月現在の案件動向をもとに、需要が増える5ジャンルと単価の目安を整理した。
なぜ8月はクラウドワークスの案件数が増えるのか
クラウドワークスの案件数は、発注企業の販促スケジュールと連動して動く。8月は複数の業種から同時に発注が増える時期にあたる。
- EC・通販:夏のセール(お盆明けセール、楽天スーパーセールなど)に向けたLP・バナー・コピーの発注が7月後半〜8月に集中する
- 観光・ホテル・飲食:夏休みの集客コンテンツ、グルメ記事、インバウンド向けの多言語コンテンツ需要が高まる
- ビジネス慣習:暑中見舞い(7〜8月初旬)・残暑見舞い(立秋以降)の挨拶状デザイン・文章の発注が毎年一定数発生する
- 学習・就活メディア:夏休みに向けた学習コンテンツや秋採用向けの就活情報需要が上がる
需要が増えるジャンルを事前に把握しておくと、発注が来てから慌てて対応するのではなく、7月後半から積極的に提案・応募できるようになる。次のセクションから5ジャンルを順に見ていこう。
ジャンル①:EC・通販のLP・コピーライティング
夏のセールに向けて、通販事業者はランディングページや商品説明文の制作を外注することが多い。クラウドワークスでは「LP制作」「商品説明文」「セールコピー」などのキーワードで7月中旬から案件数が増加する傾向がある。
田中修平がクラウドワークスで月収20万円を初めて超えたのも、ECのお盆セール向けLP案件を複数同時受注した8月だった。「発注側は納期が7〜10日と短い案件が多いので、複数クライアントを同時に抱えると収入がまとまりやすい。ただし初めて複数並走したとき、スケジュール管理に失敗してクライアントに迷惑をかけた経験もある」と振り返る。
単価の目安(2026年時点):
- 商品説明文(400〜600字):1,000〜3,000円/件(税引前)
- LP本文(A4×3〜5枚相当):8,000〜25,000円/件(税引前)
- セールキャッチコピー:3,000〜10,000円/件(税引前)
初心者は商品説明文から始め、実績を積んでLP制作へとステップアップするルートが現実的だ。
ジャンル②:観光・レジャー系コンテンツ
夏休みシーズンは旅行・宿泊・レジャー系メディアからのコンテンツ発注が増える。観光地紹介記事、ホテルのブログ、アウトドア体験記事、インバウンド向けの多言語コンテンツなどが主な案件だ。
観光地情報は取材経験が差別化につながるが、クラウドワークスに掲載される案件の多くはリモートで対応できる「情報収集+ライティング」型。公式観光サイトや口コミをまとめた記事でも十分に受注可能だ。
単価の目安:
- 観光記事(1,500〜2,000字):2,000〜8,000円/件(税引前)
- 宿泊施設ブログ(SEO記事):3,000〜10,000円/件(税引前)
- 多言語翻訳(英語・中国語対応):5,000〜15,000円/件(税引前)
翻訳スキルがある場合は英語・中国語の観光コンテンツ翻訳が単価の高い案件に繋がりやすい。観光庁の訪日外客統計によると、インバウンド需要は2026年も高水準で推移しており、夏はとくにコンテンツ発注が集中する時期にあたる。
ジャンル③:暑中見舞い・残暑見舞いのデザイン
毎年7月〜8月は「暑中見舞い」「残暑見舞い」の挨拶状デザインや文章作成の依頼が集中する。BtoBのビジネス慣習として根強く残っており、デザイナーとライター双方に需要がある。
この案件の特徴は納期が短く(2〜3日)、単価も比較的安定していることだ。デザインの専門経験がなくてもCanvaのテンプレートを使って制作できるため、初心者でも受注しやすいジャンルといえる(Canva Pro:月額約1,500円程度、2026年8月時点)。
単価の目安:
- 暑中見舞いデザイン(テンプレート利用):2,000〜5,000円/件(税引前)
- オリジナルデザイン制作:5,000〜12,000円/件(税引前)
- 文章作成のみ:1,000〜3,000円/件(税引前)
暑中見舞いは7月〜8月6日頃まで、残暑見舞いは立秋(8月7日頃)〜9月上旬頃までが送付の慣習とされる。この時期に合わせてクラウドワークスで「暑中見舞い」で検索すると、ピーク前に案件を見つけやすい。
ジャンル④:SNS夏キャンペーン素材・運用代行
夏のキャンペーン・セール告知に向けて、企業のSNS投稿素材制作や運用代行の依頼が増える。Instagram・X(旧Twitter)のフォロワー向けキャンペーン用バナー、リール動画の編集、投稿スケジュール管理などが主な業務だ。
単価の目安:
- SNS投稿画像制作(1枚):1,500〜5,000円(税引前)
- リール・ショート動画編集(1本):5,000〜15,000円(税引前)
- SNS運用代行(月次契約):15,000〜50,000円/月(税引前)
単発の画像制作から始めて、継続的な運用代行契約に繋げると月次で安定した収入になる。夏の繁忙期に実績と評価を作ると、秋以降も長期契約が続くケースが多い。クラウドワークスの「月額固定」型案件を狙うと収入の安定化に繋がる。
ジャンル⑤:就活・学習支援コンテンツ
夏休みは学生の就活・資格勉強が活発になる時期で、就活情報メディアや学習コンテンツサービスからの発注が増える。インターンシップ体験談、資格試験対策記事、学習アプリのコンテンツ制作などが代表的な案件だ。
単価の目安:
- 就活情報記事(2,000〜3,000字):3,000〜8,000円/件(税引前)
- 資格試験解説記事:3,000〜10,000円/件(税引前)
- 学習コンテンツ(問題作成含む):5,000〜20,000円/件(税引前)
資格取得経験や専門知識を持つライターが優遇されやすいジャンルだ。自分が持つ資格や経験を提案文に明記すると採用率が上がる。逆に経験がない分野で専門的なことを書こうとすると品質面で落とされるケースが多いため、得意分野に絞って提案するほうが効率的だ。
繁忙期に集中受注するための準備チェックリスト
需要ピーク前(7月中旬〜末)に以下を済ませておくと、8月の受注率が大きく上がる。
- ポートフォリオを更新する:夏テーマのサンプル制作物(架空のLPや暑中見舞いデザイン等)を追加しておく
- クライアント評価を確認する:評価が低い場合は先に小額案件で評価を積み、提案通過率を上げる
- 提案文のテンプレートを作る:夏案件専用の提案テンプレートを用意し、応募スピードを高める
- 発注ピークをカレンダーに入れる:暑中見舞い(7月〜8月6日頃)、お盆セール(7月末〜8月中旬)、残暑見舞い(8月7日頃〜)のピーク時期をメモしておく
- スキルタグを追加する:プロフィールに「EC・LP制作」「観光記事」「暑中見舞いデザイン」などの夏案件向けキーワードを追加し、クライアントからの逆オファーを狙う
クラウドワークスの案件サーチ機能は、キーワード・カテゴリ・単価で絞り込むことができる(2026年8月時点)。ジャンル別に検索したうえで、平日10〜12時・14〜16時ごろ(発注者の確認ピーク帯)に提案を送ると確認してもらいやすい。
FAQ
クラウドワークスの夏案件はいつ頃から増え始めますか?
EC・観光系は7月上旬から、暑中見舞い系は7月1日前後から案件が出始める。7月中旬には全ジャンルで発注数が増える傾向があるため、6月末には提案準備を始めておくと有利だ。
副業初心者でも8月の繁忙期案件を受注できますか?
暑中見舞いデザイン・商品説明文・就活記事は経験が浅くても応募しやすいジャンルだ。Canvaのテンプレートや公式サイト調査で対応できる案件も多い。実績0件の場合は先に「初心者歓迎」表記がある案件を1〜2件こなして評価を得てから夏案件に臨むのが現実的だ。
8月に稼ぎやすい単価帯の目安はいくらですか?
記事ライティングで1件3,000〜8,000円(税引前)、LP・バナー制作で1件5,000〜15,000円(税引前)が夏案件の現実的な帯域だ。月10〜15件こなすと月収5〜10万円のラインに届く計算になる。実績3〜5件があると単価交渉もしやすくなる。
クラウドワークスの手数料はどれくらいかかりますか?
2026年8月時点では、クラウドワークスのシステム手数料は受注金額に応じて段階的に設定されている(詳細は公式ヘルプページ参照)。手数料は税引前の報酬から差し引かれるため、提案時は手数料分を考慮した単価設定を行うこと。
夏以外もクラウドワークスで安定して稼ぐには?
長期継続契約に移行するのが最も安定する方法だ。夏の単発案件で実績と評判を積んだうえで、クライアントに継続提案を行う。クラウドワークスには月額契約案件もあり、継続単価は単発より20〜40%高くなるケースが多い。秋以降に向けて夏の実績を種まきの機会と捉えると受注戦略が変わる。
参考文献
- クラウドワークス公式サイト — 株式会社クラウドワークス
- クラウドワークスの手数料・ポイントについて — クラウドワークス公式ヘルプ
- 訪日外客統計 — 国土交通省観光庁, 2026年
- 給与所得者で確定申告が必要な人 — 国税庁
- Canva公式サイト(日本語版) — Canva Pty Ltd