「WordPressとはてなブログ、どっちがいい?」——これはアフィリエイトを始める人が最初にぶつかる壁のひとつだ。「無料のはてなブログで試してから有料に移行する」という声もある一方、「最初からWordPressにしたほうがいい」という意見も根強い。

本記事では自由度・SEO評価・初期コスト・サービス消滅リスクの4軸に絞り、アフィリエイト収益を長期で積み上げる視点からどちらを選ぶべきかを整理する。2026年9月時点の情報をもとに、各プラットフォームの実情を比較していく。

比較の前提:ブログアフィリエイトで大切な視点

WordPressとはてなブログを比べる前に、アフィリエイトという収益モデルに特有の条件を押さえておく必要がある。

アフィリエイトは記事が資産になるモデルだ。書いた記事が検索上位に残り続けることで、半年後・1年後も収益が積み上がる。つまり「今すぐ書けるか」より「5年後も記事が安全に存在しているか」が重要になる。

この前提で比較すると、意思決定の軸は自然と絞られてくる。

軸1:カスタマイズの自由度

WordPressは完全に自分のサーバーにインストールするソフトウェアなので、テーマ・プラグイン・HTMLタグ・CSS・広告タグのすべてを自由に扱える。A8ネットやもしもアフィリエイトが提供するアフィリエイトコードを任意の場所に貼れるほか、会員機能・LP(ランディングページ)作成といった拡張も可能だ。

はてなブログは、無料プランではデザインのカスタマイズに制限があり、JavaScriptの埋め込みが制約される場合がある。有料プランの「はてなブログPro」(月額600円〜の年払いプランが最安、2026年9月時点の公式料金)にアップグレードすれば独自ドメインの設定や広告の非表示化は可能になるが、それでもWordPressほどの拡張性はない。

特にアドセンス審査・ASP広告タグの設置・アフィリエイト用LP作成など、収益化の実務で必要になる操作の多くがWordPressの方が圧倒的に柔軟だ。

軸2:SEO評価の積み上げ方

「はてなブログのドメインパワーを借りられる」という話を聞いたことがある人は多いかもしれない。2026年9月時点でも、はてなブログの共有ドメイン(〇〇.hatenablog.com)はある程度のドメインオーソリティを持つ。ただしこれははてなのドメインに乗っているだけなので、独自ドメインに移行するときにSEO評価はリセットされる。

森本は以前、クラウドワーカー時代に複数ブログの運用代行を担当した経験がある。そのとき痛感したのが「共有ドメインで育てた記事は、ドメイン変更のたびに検索順位が崩れる」という繰り返しのつらさだった。資産を積み上げるつもりが、プラットフォーム変更で作り直しになるケースは実際に起きる。

WordPressで独自ドメインを取得した場合、ドメインの育て方が評価に直結する。最初は検索流入がゼロに近くても、記事を蓄積するにつれて個人資産として育っていく。長期でアフィリエイトを続けるなら、初期の立ち上がりの遅さはトレードオフとして受け入れる必要がある。

軸3:初期コスト・月額維持費の比較

はてなブログ無料プランはコスト0円から始められる。ただし、独自ドメインなし・はてな広告が表示される状態ではアフィリエイト媒体として使える範囲が限られる。

はてなブログProにすると月額600円〜(年払い最安プラン)。さらに独自ドメイン代(年間1,000〜2,000円程度)が加わる。

WordPressの場合、以下のコストが発生する(2026年9月時点の目安):

  • レンタルサーバー: 月額500〜1,200円程度(エックスサーバーConoHa WING等)
  • 独自ドメイン: 年間1,000〜2,000円程度(.com や .net)
  • テーマ: 0円〜(Cocoon等の無料テーマ)または有料テーマで11,000〜22,000円(買い切り)

初年度の合計は1〜3万円程度が現実的な目安だ。はてなブログProと比較すると初期コストは高いが、拡張性の差を考えると長期で使うほどWordPressのコストパフォーマンスは改善する。

軸4:サービス消滅リスク

アフィリエイト収益が安定してきた段階で最も怖いのが、プラットフォームの突然の仕様変更やサービス終了だ。

はてなブログは株式会社はてなが運営している。2026年時点で安定したサービスだが、無料プランは広告ポリシー変更・機能削除のリスクを常に持つ。過去にも広告掲載ポリシーの変更でアフィリエイトリンクの扱いが変わった事例があり、はてなブログヘルプの利用規約・広告ポリシーページを定期確認することを推奨する。

WordPressはオープンソースのソフトウェアであり、サービス消滅リスクが構造的にない。サーバー会社が廃業しても、データをバックアップして別サーバーに移行すれば継続できる。独自ドメインも自分の資産として保持できる。

記事が100本を超え、月1〜5万円の収益が安定してきた段階でプラットフォームのリスクが顕在化する。この軸においてWordPressの優位性は明確だ。

結論:アフィリエイトで長期に稼ぐならどちらを選ぶべきか

4軸の比較をまとめると以下の通りだ。

比較軸 WordPress はてなブログ
カスタマイズ自由度 ◎ 制限なし △ Proで一部解放
SEO評価の積み上げ ◎ 独自ドメインで長期資産化 △ 共有ドメインは移行時にリセット
初期コスト △ 1〜3万円(初年度) ◎ 無料〜Pro月600円〜
サービス消滅リスク ◎ 構造的リスクなし △ ポリシー変更・終了リスクあり

アフィリエイトで月1万円以上を長期的に狙うなら、WordPressを選ぶべきだ。初期コストだけを見るとはてなブログが有利に見えるが、数年単位で収益を積み上げるには「記事が自分の資産であり続ける構造」が必要になる。

はてなブログが有効なのは「お試しで2〜3ヶ月書いてみて、ブログを継続できるか確認したい」という段階だ。続けられると判断したら、できるだけ早くWordPressへ移行することを強く推奨する。「共有ドメインでパワーを借りてから移行しよう」という戦略は、SEOの資産をリセットするリスクを伴うため、最初からWordPressを選んだ方がトータルで効率は高い。

FAQ

はてなブログProにすればWordPressと同じように使えますか?

独自ドメインの設定や広告の自由配置はできますが、プラグインによる拡張やJavaScriptの完全な制御はWordPressほど柔軟ではありません。アフィリエイト用LP作成や高度なSEO施策が必要な段階になると、WordPressの方が現実的な選択肢です。

WordPressのレンタルサーバーはどこがおすすめですか?

エックスサーバー・ConoHa WING・さくらのレンタルサーバーが国内シェアの上位を占めます(各社公式サイト参照)。初心者はWordPressの簡単インストール機能を持つプランを選ぶと手間が少ないです。料金は月額500〜1,200円程度が目安です(2026年9月時点)。

はてなブログで書いた記事はWordPressに移行できますか?

はてなブログはエクスポート機能を持っており、記事データを書き出せます。ただしWordPressへのインポート時に画像パスの修正や内部リンクの書き換えが必要になるため、記事数が多いほど移行コストが高くなります。記事数が少ない初期段階での移行が現実的です。

最初から有料テーマは必要ですか?

Cocoon(無料)でも十分なSEO機能を備えており、最初から有料テーマを購入する必要はありません。月1〜3万円の収益が安定してから、AFFINGER(税込14,800円)やSWELL(税込17,600円)などへの移行を検討するのが合理的です(価格は各公式サイトで要確認)。

ASPの審査にWordPressとはてなブログで差はありますか?

A8ネットやもしもアフィリエイトなど主要ASPは、記事数・コンテンツの質を審査基準にしており、プラットフォームそのものを理由に落とすことは基本的にありません。ただし独自ドメインがないサイトは「媒体として評価されにくい」ケースがあります。審査通過率を上げるなら独自ドメインの準備が無難です。

参考文献