スマホの通信費、毎月いくら払っているだろうか。大手キャリアのままなら月6,000〜8,000円、年間で7万〜10万円近くになる。格安SIMに乗り換えれば月1,000円以下も現実的だ。

筆者自身、三人の子どもの習い事代を捻出するために通信費を見直したのが固定費削減の入口だった。大手キャリアから格安SIMに切り替えて年間約6万円浮いた実体験がある。

この記事では2026年6月時点の主要格安SIM・サブブランドを「月額1,000円以下」「3GB帯」「20GB帯」の3つの価格帯で横並び比較する。通信品質・キャンペーン・乗り換え手順まで、今日から動ける情報をまとめた。

月額1,000円以下で使える格安SIMプラン比較

とにかく通信費を最小限に抑えたい人向けの価格帯だ。Wi-Fi環境がメインで外出先では最低限の通信ができればいい、という使い方に向いている。

サービスプラン月額(税込)データ容量通話回線
povo2.0基本料0円+トッピング0円〜0GB(都度購入)従量22円/30秒au
IIJmio2ギガプラン850円2GB従量11円/30秒docomo/au
NUROモバイルVSプラン792円3GB従量11円/30秒docomo/au/SB
LINEMOベストプラン990円3GB従量22円/30秒SoftBank

結論から言うと、通信費を極限まで下げたいならpovo2.0の基本料0円が最強だ。ただし180日間トッピング未購入で利用停止になる点には注意が必要で、最低でも半年に1回は何らかのトッピング(smash.使い放題パック 220円など)を購入する運用になる。

毎月安定して少量のデータを使うなら、IIJmioの2ギガプラン(税込850円)やNUROモバイルのVSプラン(税込792円)がバランスがいい。IIJmioは通話料が11円/30秒と大手の半額で、電話をよく使う人にも向いている。

月額3GB帯の格安SIM比較――ライトユーザーの本命

SNSチェック・地図アプリ・ちょっとした動画視聴くらいなら3GBで十分足りる。この帯域は各社の競争が最も激しく、コスパの高いプランが揃っている。

サービスプラン月額(税込)データ容量速度の評判特徴
LINEMOベストプラン990円3GB◎ SB回線直結LINEギガフリー
IIJmio5ギガプラン990円5GBデータシェア・eSIM対応
mineoマイピタ 5GB1,518円5GBパケット放題Plus(最大1.5Mbps使い放題 月385円)
NUROモバイルVMプラン990円5GBGigaプラスで3ヶ月ごとに3GB追加
楽天モバイルRakuten最強プラン1,078円3GBまで△〜○(エリア改善中)楽天Link無料通話・SPU+4倍

この帯域で筆者のおすすめはLINEMOベストプランだ。SoftBank本回線を使うため昼休み時間帯でも速度低下が少なく、LINEギガフリーでトーク・通話のデータ消費がゼロになる。家族とのLINE通話が多い人には実質的にデータが余る計算になる。

一方、楽天モバイルは3GBまで月額1,078円(税込)とやや高めだが、Rakuten Link経由の国内通話が無料という唯一無二の強みがある。楽天市場をよく使うならSPUポイント倍率アップも見逃せない。

月額20GB帯の格安SIM比較――動画・テザリングも余裕

外出先で動画をよく見る、テザリングでPCを使う、という人は20GB帯を検討しよう。大手キャリアの無制限プランと比べて月3,000〜5,000円の節約になる。

サービスプラン月額(税込)データ容量速度の評判特徴
ahamoahamo2,970円20GB◎ docomo回線5分通話無料付き・海外91ヵ国対応
LINEMOベストプランV2,090円20GB◎ SB回線直結LINEギガフリー
IIJmio20ギガプラン2,000円20GB通話11円/30秒・バースト転送
楽天モバイルRakuten最強プラン2,178円20GBまで△〜○20GB超は3,278円で無制限
povo2.0データ追加20GB2,700円(30日間)20GB◎ au回線トッピング式で使わない月は0円

20GB帯の価格競争は2026年に入ってさらに激化した。IIJmioの20ギガプラン(税込2,000円)は業界最安水準で、コスト重視なら第一候補になる。ただしMVNOのため平日12時台に速度が落ちやすい点は理解しておきたい。

速度を最優先するならahamoかLINEMOだ。ahamoはdocomo回線で安定感があり、5分以内の国内通話無料が標準で付く。LINEMOベストプランVは月額2,090円(税込)と、ahamoより880円安く20GBを使える。

うちは三人の子どもがいるので家族全体の通信費を考えると、この差額は大きい。4回線なら月3,520円、年間42,240円の差になる。

格安SIMの通信品質――昼の速度低下は本当か

格安SIMに乗り換えるとき、最も気になるのが「昼休みに遅くなる」という話だろう。結論から言うと、これはMVNO(回線を借りているサービス)に限った話で、キャリアサブブランドには当てはまらない。

キャリア直結(昼でも速い)

  • ahamo(docomo)
  • LINEMO(SoftBank)
  • povo(au)
  • UQ mobile(au)
  • Y!mobile(SoftBank)

MVNO(昼12時台に1〜5Mbps程度に低下しやすい)

  • IIJmio
  • mineo
  • NUROモバイル

MVNOの昼の速度低下は、混雑時に借りている帯域が逼迫するために起きる。ただし、テキストベースのSNS閲覧やメッセージのやり取りなら1Mbpsでも問題ない。高画質動画のストリーミングやビデオ通話を昼休みに多用する人は、キャリア直結プランを選ぶのが無難だ。

格安SIMへの乗り換え手順5ステップ

「手続きが面倒そう」で乗り換えを先延ばしにしている人は多い。実際にやってみると30分〜1時間で完了する。以下の5ステップで進めよう。

ステップ1: MNP予約番号を取得する

2023年5月から始まったMNPワンストップ(総務省)に対応した事業者間なら、予約番号の取得は不要だ。乗り換え先の申し込み画面で「現在の電話番号をそのまま使う」を選ぶだけで番号を引き継げる。

対応していない事業者の場合は、現在の契約先のマイページまたは電話窓口でMNP予約番号(有効期限15日間)を取得する。

ステップ2: 乗り換え先に申し込む

本人確認書類(マイナンバーカード or 運転免許証)とクレジットカードを手元に用意し、各社の公式サイトからオンラインで申し込む。eSIM対応端末なら最短即日で開通できる。

ステップ3: SIMカードの到着を待つ(物理SIMの場合)

物理SIMの場合、申し込みから2〜5日で届く。eSIMなら申し込み完了後すぐにQRコードが発行される。

ステップ4: 回線切替・APN設定をする

届いたSIMカードを端末に挿入し、各社のマイページまたは専用アプリから回線切替を実行する。APN設定(接続先の設定)はiPhoneなら構成プロファイルをインストール、AndroidならAPN情報を手動入力する。各社の公式ガイドに従えば5分で完了する。

ステップ5: 動作確認をする

Wi-Fiをオフにしてモバイルデータ通信ができるか、電話の発着信ができるかを確認する。問題があれば各社のチャットサポートに問い合わせよう。

乗り換え前に確認すべき3つの注意点

1. 端末のSIMロック解除

2021年10月以降に発売された端末は原則SIMロックフリーだが、それ以前の端末はSIMロック解除が必要な場合がある。各キャリアのマイページから無料で手続きできる。

2. キャリアメールの持ち運び

docomo・au・SoftBankのキャリアメール(@docomo.ne.jp等)は、月額330円(税込)の「メール持ち運びサービス」で乗り換え後も継続利用できる。ただし、長期的にはGmailなどのフリーメールへの移行をおすすめする。

3. 違約金・端末残債の確認

2022年7月以降、携帯電話の解約違約金は廃止されている(総務省「携帯電話の契約についてのルール」)。ただし端末の分割払いが残っている場合は、乗り換え後も支払いが続く点に注意しよう。

2026年夏の注目キャンペーン情報

各社とも新規契約・MNP乗り換えユーザー向けのキャンペーンを展開している。2026年6月時点で注目のものを紹介する。なお、キャンペーンは頻繁に更新されるため、申し込み前に必ず各社公式サイトで最新情報を確認してほしい。

  • IIJmio: MNP限定でスマホ端末が大幅割引(110円〜)になるセールを定期的に開催。端末セットで乗り換えるなら要チェック
  • LINEMO: 新規・MNPでPayPayポイント還元キャンペーンを継続的に実施
  • 楽天モバイル: 初めて申し込みで楽天ポイント還元。楽天市場のSPU倍率が+4倍になるのも実質的な還元
  • povo2.0: 不定期で「お試しトッピング」を提供。基本料0円のため気軽に試せる

キャンペーンの詳細・適用条件は各社公式ページで必ず確認すること。上記は2026年6月時点の概要であり、内容は予告なく変更される。

FAQ

格安SIMに乗り換えると電話番号は変わる?

MNP(番号ポータビリティ)を利用すれば、現在の電話番号をそのまま引き継げる。MNPワンストップ対応事業者なら予約番号の取得も不要で、乗り換え先の申し込み画面だけで手続きが完了する。

格安SIMでもLINEやSNSは普通に使える?

問題なく使える。LINEの通話・ビデオ通話も利用可能だ。LINEMOなら「LINEギガフリー」でLINE関連の通信がデータ消費ゼロになるメリットもある。

乗り換えにかかる費用はいくら?

MNP転出手数料は無料(2021年4月以降、全キャリアで撤廃)。乗り換え先の事務手数料は0〜3,300円(税込)で、SIM発行手数料が別途かかる場合もある。ahamoやLINEMOはオンライン申し込みで事務手数料無料だ。

格安SIMにするとスマホ本体は買い替えが必要?

SIMロックが解除されていれば、今のスマホをそのまま使える。各社の公式サイトに「動作確認端末一覧」があるので、申し込み前に自分の端末が対応しているか確認しよう。

データ通信量が足りなくなったらどうする?

ほとんどの格安SIMでデータ容量の追加購入が可能だ。また、povo2.0のようにトッピング形式で必要なときだけデータを買い足すプランもある。月のデータ使用量が安定しない人はpovo2.0や楽天モバイルの従量制プランが合っている。

参考文献